

上方舞 立花青昇(典枝改メ)のライブのお知らせと、公演報告



立花流は創設致しましてまだ数年の流派ではございますが、伝統芸能「上方舞」を継承しつつ、新たな創作も発表して行きます。伝統を踏まえその伝統よりいでし物は、伝統を次世代へと、息づかせるものと成れるよう精進を重ねたいと存じております。
立花流の社中の者は一年に一作品を手掛けています。それは、舞は「一幕の芝居」と位置付けている私の考えに因るのです。そこに登場する人間の心を芯から理解し、表現するには、単に舞を振りとして覚えるだけでは舞えません。その心に至るには振りを自らの細胞にしっかりと落とし込み、その上で初めて心の有り様が表現できるのです。其の為に、一年かけて一つの作品に取り組むんで頂いています。舞うと言う事は心を表現する事です。そこに新たな心を息づかせることです。自分ではない別の人間を生きさせるのです。其の為にまずは一年一作をとしています。すると、「先生前のあれをまたやり直したいんです。」「もう一度取り組みたいんです。」と言ってくれます。とっても嬉しい事です。舞うことに向き合うことは自分に向き合う事。そこからまた新たな自分を発見し、出逢う事になります。それは終わりのない新たな発見の連続なんです。今回の作品は秋の「京都府立文化芸術会館」で再度取組みます。また観て頂ければ嬉しく存じます。
「雪」の振りを少し工夫致しました。待女の寂しさ、儚さ、底にある情念を、、、と思い変化をさせて見ました。舞う度に深め、固めて行きたい!!!そう感じています。
「曽根崎心中」今回は筑前琵琶の片山旭星さんとも共演です。旭生さんの琵琶にのせて、、、語りにのせて、、、舞わせて頂きました。お初の覚悟を、哀れさを、、、まだまだ工夫が必要に感じています。これから回を重ねながら、舞進めたいと存じています。
課題を残して、、、次回の舞台に精進します。


いつもの「G桃源洞」での公演です。ここでは公演というよりもライヴの感覚に近いです。
私設のギャラリー(陳列の美術品の多くは世界各国の美術館へ収められている物ばかりです)ですから本当に少人数で観て頂き、一級品の美術品にふれて頂きたい!そんな場所でもあります。
やはり、、、晴れました!!!
今回は関西芸術座の藤田千代美さんに助けて頂いて「曽根崎心中」を致しました。
最初に男舞で「縁の綱」。これはほとんどは女舞で舞われる事が常ですが、、、私は待たせた女への思いを、逢いに行けぬ男の心を舞にしました。
今年は最初に「男舞」をそして「女舞」へと、、、様々な男舞と女舞で楽しんで頂けたら、、、嬉しいんですけれど、、、
男舞は着物は瑠璃色に京都の喜八氏の染を、帯は青竹色に龍の文様の帯。鬘は先日男舞用に結いなおして頂いた髷のついた洋髪(前は髷なしの行方不明の洋髪)。
曽根崎心中は着物は綸子に梅紫の濃淡、帯は黒字に紅白の梅の文様。鬘は京鬢の三ツ輪。
能管の音源に千代美さんの語りで、、、お初の思いを、、、死にゆく先への思いを込めて、、、来世を、、、来世こそはの思いを込めて、、、舞わせて頂きました。
新作を創るといつも思います。再演をし続けることで命を吹き込めると、、、
千代美さんとはこれからも新たな作品を共同作業で創って行きたいと思います。
そして、終了して皆様にご挨拶をさせて頂きました。通常の公演ではご挨拶は致しません。
でもここでは、皆様とお話をと思いそうさせて頂いています。





青昇
一夜
日時:10月29日(月)5時開演
会場:京都府芸術文化会館
第一部 立花流社中
地歌「ともし火(埋もれし地歌を舞ふ)」
舞・作舞 立花青昇 地方 北野峰琴
地歌「袖の露」 地歌「文月」 地歌「綾衣」
地歌「鳥辺山」 地歌「長刀屋島」
第二部 青昇舞一夜
能を舞ふ 「野宮」
作舞 立花青昇
舞 立花青昇 謡 吉浪壽晃
小鼓 久田舜一郎 能管 野中久美子
能管
能管 野中久美子
地歌「雪」
作舞 立花青昇
立方 立花青昇 地方 北野峰琴
主催:上方舞 立花流・書 芸術院
後援:京都府・京都新聞社・KBS京都・古典の日推進委員会
問合せ先:オフィスNORIYE tel:090−5974−3716




